【展覧会レビュー】第5回切り絵博覧会-way-に出展しました。
長らく投稿しておらず、お久しぶりの投稿になってしまいました。
今年で5回目となります。切り絵博覧会に今年も出展しました。
先日在廊させていただき、ひとつずつ作品を拝見していく中で、切り絵のもつ魅力を再確認し、作品に込められた思い、技術を知ることで、とてもいい刺激をもらいました。
今回は、今までの切り博と比べて出展作品数が減り、出展作家も少数におさまったことで、一人ひとりの作風や制作背景にフォーカスでき、切り絵の面白さをより深く知ることができました。
下記は、おひとりおひとりの感想を述べていきたいと思います。
はぎやさん・・・「花手水」「光るとき」とも曲線が本当に美しく、目を惹かれました。緻密にこだわりぬかれた和紙の配色が素晴らしく、どの作品も感動させられます。
すーさん・・・フクロウの羽根や梅の木の枝の描写が写実的でディティールが美しく、感服いたしました。作品にこめられた思いもメッセージ性が強く、眺めていたくなる作品なので、作り手としてかなり共感させられます。
あぐりさん・・・確立された作風の中に白のみで、影がメインの切り絵、というこれまでにない新しい切り絵を打ち出しておられ、ここからまたどう発展していくのか、これからの進化もとても楽しみです。
ひら子さん・・・ダイナミックかつ繊細さも兼ね備えた切り絵で、私のモットーとしている形に似ていて、シンパシーを感じました。
黒の残し方が本当にお上手で、躍動感が伝わってきます。
よつばのさん・・・プレパラートを題材にした作品。植物の細胞の美しさをここまで表現できるのは、よつばのさんくらいだと思います。葉脈のところどころが紫色になっていて、モノトーンのアクセントになっているのが美しいです。
totomaruさん・・・シンメトリー作品の大作「オフィーリア」。細部までこだわり抜かれた色彩と葉や花、少女の輪郭の曲線がとても美しいです。
おそらくハムレットのオフィーリアを題材されているということで、totomaruさんならではのオフィーリアの着眼点も素晴らしいです。
若葉たてちかさん・・・時計をモチーフとした切り絵2作品。切り絵のもつ細い線からなる精巧な美しさ、時計のもつ精密なイメージを思わせる表現で、作品の世界に引き込まれました。
佐藤純子さん・・・白と黒のみで構成された、モチーフは装飾された卵や観覧車、お花など鮮やかなものが多いですが、全体的に落ち着いた雰囲気の作品です。懐かしい風景、思い出を感じさせる絵ですが、作者の「憧憬」のようなものも同時に感じさせる素敵な作品です。
焦香さん・・・オオカミの後ろ姿が描いた切り絵、白の中に足元の茶色(泥)が際立つ作品です。オオカミの歩んできた道がその足元に凝縮されいるかのような絵で、シンプルながらも考えさせられる作品です。
↓展示風景です。
今回の切り博は、自分自身もこれまでの作品の集大成的なこともあり、力を出し切れたかと思います。今回は、人気投票や審査等はありませんでしたが、オーディエンスレビューまた在廊時の生の声を頂き、とても励みになりました。また来年も気合をいれて参加していきたいと思います。
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