海の切り絵 shimesheep3作目 「僥倖」 作品解説
「僥倖」とは?
僥倖、あまり聞きなれないことばかもしれませんが、「思いがけない幸運」を意味します。
生活の中でなかなか心から幸せだと思うことがだんだん少なくなってきました。
けどそれが普通だと思うようにも最近感じられるのです。 度々嬉しいことばかり起きることはそうありませんし、人間は強欲なので一度幸福に満たされてもまた次の幸福を求めてしまいます。
また、周りと比べて自分はあの人と比べて不幸だとかと嫉妬したりして。。。
そんな中、ふと美しい景色を見たり、自然の神秘に触れると心が癒されるという瞬間があると思います。
そんなハッとした瞬間を絵にしたく今回の作品をつくりました。
切り絵だからできること
このひとつひとつある魚ですが、何種類かの紙を重ねて切り抜いています。
これは切り絵だからできることで、普通の絵ですることはできません。
そんな「切る」ことの性質を活かしたのが今回の作品です。10種類以上の魚の型を何種類かの紙(青色や白、黒などの紙)に重ねて、いくつもいくつも切り抜きました。 ひとつひとつそのパーツを貼り合わせているので、立体感とダイナミックさが際立っていると思います。
ロウニンアジとカジキマグロについて
なぜ魚の群れを描いたか、きっかけは些細なことで。
PS4ゲームのABZŪというゲームをしており、そのゲームにもこのような魚に群れが登場します。こんな景色が切り絵でも再現できたら面白いだろうなと思い、制作に踏み切りました。
ゲームの場面では、カジキマグロがロウニンアジを捕食するシーンがリアルに描かれていて、そういった生命の理もこの絵の中に収めてたかったポイントであります。
制作過程動画、一連の流れをご覧になれます。
ぜひご視聴ください。
最後に‥‥。
この作品に込めた思い
冒頭でも記述した通り、美しい景色を見たとき、悩みを忘れて心を奪われる瞬間を絵にしたかったのです。 作品のようなシーンというのは、日常で目にかかれない景色だと思います。そんなドラマチックな景色ではありますが、この世に確かに存在する生き物の織り成す美しい世界を表現したかったのです。
来年どこかの展示会で必ずお披露目します。 ご期待ください。
作品概要
作品名「僥倖」
サイズ:1080×810 使用した紙:染めむらぼかし、画仙紙、濃黒切り絵用紙、片面艶紙 etc.
制作期間:2ヶ月
※野外での撮影のため、反射で空や建物が映り込んでいます
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