【展覧会レビュー】名古屋芸術祭和楽2023 詩と切り絵のコラボ
先日は、告知しておりました名古屋芸術祭和楽2023の展示を見に行ってきました。
愛知県美術館は初めて訪れましたが、芸術劇場やそのほかの施設も併設されており、想像以上に大きな美術館で驚きました。
会期:2023 年 9 月 26 日(火)~10 月 1 日(日)
会場:愛知県美術館 8 階
本展示会では、日本画、油彩画問わず、ジャンル多岐にわたる様々な作品が出展されており、見ごたえのある美術展覧会です。
なんといってもイラストレーションおよび切り絵と俳句、短歌、詩のコラボの展示会のボリューム大きく、様々な物語に入りこめる唯一無二の展示会でした。
ここでは詩の作品自体は紹介できませんが、私の制作した作品の紹介をしてきたいと思います。
まず一つは、今回の制作で一番気に入っている作品です。
酷暑の夏の中、大勢の子どもたちと水遊びし、疲れ切ったプールの心情を詠った詩だと思い、爽やかなプールのイメージとは少し離れた印象の絵を描くことにしました。
実際のプールではありえない澱んだような水を複雑な色合いで表現しました。
構図と色のバランスがかなり気に入っています。
次に、日常の食卓をイメージした詩に合わせた絵です。
詩の内容としては、朝食にピッタリな様々な食材、料理が出てくるのですが、どれも生々しく表現されており、日常に潜む「危うさ」のようなものを表現しているのではないかと思い、ストレートな絵というよりは、抽象的な絵にするようにしました。
色彩豊かな和紙を使いつつ、料理ごとに黒と白の輪郭に使い分けました。
長崎ランタンフェスティバルの様子を描いた切り絵です。
左奥には眼鏡橋を描き、長崎らしい風景に仕上げました。 ランタンの黄色と水路の青色のコントラストもこだわりポイントです。
木々の騒めきを表現した作品です。
板締め和紙自体だけで、美しい配色だったため、シンプルに木のカタチにくりぬき、背景として使用することで、木々の間を通り過ぎる風、空気感を表現しました。
こちらの作品もそうですが、一番最初にあげたプールのように、作品の一部だけに色を添えることで、切り絵ならではの間の取り方というものがより強調され、シンプルなデザインになるのでこれから他の作品をつくる上でもつかっていきたい表現です。
いかがでしたでしょうか?
会期は今日で終わりですが、またこれからもこのシリーズの展示会は続けていく予定ですので、次回の展示会も乞うご期待ください。
引き続きよろしくお願いいたします。
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