新しい切り絵のカタチ 『電波塔』作品解説
本日は作品『電波塔』の紹介をしていければと思います。
この作品は、私自身初めての試みに挑戦したものになりました。
ひとつとしては、プロジェクターを使うということです。
なぜプロジェクターをつかうのか…、きっかけをしては、
①シーンが変化する作品を作りたかった
②切り絵の影を活かす作品が作りたかった
③唯一無二の作風を確立したかった。
この3点でした。
切り絵特有の影を活かす作品は、世の中にたくさんあります。前から光を当てて、影を出し、絵の背面に「もうひとつの絵」を投影します。
また、作品自体を内照式にして、照明がオンとオフのときで、場面を切り替えるなど。さまざまな演出があります。 これに①と③の要素を取り入れて、プロジェクターを使うという案が生まれました。
次に、なぜ題材を電波塔にしたのか? このプロジェクター案から出るずいぶん前から電波塔をモチーフにした作品を作りたいと思っておりました。
ラジオって、100年後、200年後、残っているのだろうか、という疑問から、やはり淘汰されていくメディアのひとつだと思います。
虚しくもありますが、ラジオって日々の誰かの支えになったり、耳から入ってくる情報で想像を膨らませたりと。いいものだな思います…。
これからもずっと残って欲しい、そんな、いとおしいラジオに愛をこめて、またSF的な妄想もこめて、作品にしました。
そして、この作品には私の日ごろから大切にしているストーリー性にもひと手間くわえました。
昨年11月より詩・短歌・俳句の挿絵として切り絵を制作していたので、その影響もあり、この絵にも詩を加えました。言葉の表現はまだまだ未熟ですが、絵にこめた自分の思いが表現できよかったのではないかと思います。
第4回切り博では、キャプションとしても展示しております。
こちらも見どころです。
作品の制作過程を載せた動画をyoutubeにて掲載しております。
完成動画も終盤に乗せておりますので、ぜひチェックしてみてください。
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